イントゥルーダー

2007年12月11日 読書
ISBN:4163185100 単行本 高嶋 哲夫 文藝春秋 1999/04 ¥1,500

この本、以前にも読みました。読んでいた事を忘れて、また読んでしまった。
しかも、半分くらい読んだところでやっと気づき、それでも、結末はさっぱり思い出せないと言う体たらく。

あらすじは、存在さえ知らなかった息子が、事故にあったと昔の彼女からの連絡を受けた男。
なぜ、息子が事故にあってしまったのか、20年以上、何も知らずに過ごしてきたことへの後悔が募り、真相を知りたいと次第に思う。
パソコン業界では知らない人がいないという優秀な技術者の男は、息子も同じ道を歩もうとしていたことに、戸惑いながらも誇りに思うようになる。
そして、亡くなってしまった息子が追っていたものは、原発の安全調査の偽装だと知る。息子もまた、優秀な技術者で、データーの改ざんを知り、それを公表しようとした矢先に殺されたとわかる。
さて、黒幕は誰……

ココに出てくる原発が、新潟の原発で、地盤が弱いと言う事を隠して建設しようとしているという話になっている。
この本が出たのが、1999年。
この前の新潟の地震で、原発の建物が壊れているのを見ると、ちょっと怖いような気がした。
まさか、そんなことはないでしょうけど。微妙に重なるのが、ちょっと気持ち悪い。

今年は、いろんな偽装がたくさん露呈しましたから。
来年は、疑心暗鬼にならなくてすむ1年になるといいです。

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