渚(NAGISA)

2007年5月19日 読書
ISBN:4062139685 単行本 田丸 尚稔 講談社 2007/05/11 ¥2,310

ビジュアルブックが、やっと届きました。大きい写真集のようなものかと思っていたら、A5版で、持ち運びやすいです。
金曜日は、これを読みつつ、ラジオで野球中継を聞きながら、2号君のギターのレッスンが終わるのを待っていました。

この本の帯には「私の知らない”渚”がいました。」とおすぎさんからのひとことが。
私だったら、なんて書くか……”Nudeな『渚』”です。
女の子には、こっちのほうがインパクトがあると思うんですけど、ダメですか?

本の感想です、「やっぱりひきずっているのね」と。
そう、あのスカウト事件です(知っている人にしかわからない書き方で申し訳ないけど)。18歳の青年が乗り越えるには、つらすぎです。

以前にも書いた記憶があるけど、渚君がホークスに入団して1年目だったかなー。ドーム3塁側でダイエー対近鉄の試合を見ていたら、周りの近鉄ファンの一部(もうない球団だからいいですよね)が、彼に野次を飛ばしていた。それは、ここに書くのもはばかれるような言葉で、まだそれほど熱心な渚ファンではなかった私が激怒し、試合途中だったけど席を立ってしまった。その私たちにも、彼らは「帰れ、帰れ!」と。

こんな野球ファンもいるのかと思うと、情けなくなりました。

私でさえ、こんなもやもやした経験があるのに、渚君は、どんなにつらい時間を送ったのかと思うと、胸が痛む。

怪我も多いし、かなり打たれ強くなったと本人は語っているけれど、やさしい笑顔の中にも、たくさんの苦労をしょっているんだなと、改めて思った。

サイン色紙の横にビジュアルブックを飾りました。

 

 生きているのがつらいって、本気で思った時期もありました。
 だけど、どうしても自分の気持ちにウソはつきたくなかった。
 野球に対して後悔するのは絶対にいやだったんです。
                   ”渚(NAGISA)より”

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